夜のプリンと薄毛の関係とは

ウォッチ(2)夜のプリン

「多様な食品を組み合わせる」という観点からはプリンも多様な食品のひとつですが、市販のプリンは手作り品に比べ、全般に脂肪分が多く、栄養価の割にカロリーが高い点が気になります。

夜、甘いデザートを食べる習慣のある人は要注意です。

なぜなら、肥満遺伝子とも呼ばれるBMAL1(ビーマルワン)が夜に増えるから。体内時計をコントロールする役割を担っているたんぱく質のBMAL1は、脂肪を多く溜め込もうとする働きがあり、昼は少なく、夜10時頃から急激に増加し始め、午前2~4時頃に増加のピークを迎えることが分かっています。昼間ならともかく夜のプリンはできるだけ避けた方が得策です(もっと言えば、夜10時以降の食事も回避すべき)。

コンビニ・スーパーの麺に色々な食品をプラスすれば、今までよりも食後の満足感は高まります。もし、食後の締めにプリンをどうしても食べたければ、丸々1個をガッツリ食べずに、せめて半分ぐらいで“幸せ気分”を味わい、残りは明日にとっておきましょう。

ウォッチ(3)頭皮の“透け感”

コンビニで目撃したOLさんの頭皮が少し透けて見えるような気がしたので、髪の毛は? 失礼ながら後方から少し観察すると、全体にパサつき気味です。OLさんはどうも栄養不足が続いている模様。職場のストレスや頭皮のトラブルなどの可能性もありますが、夜食の定番「冷やし中華とプリン」を含め、食習慣の見直しが必要かもしれません。

栄養が不足すれば、髪を作る毛根に充分に栄養が行きわたらないので髪が細くなります。髪の本数が同じでも、髪の根元が細くなれば頭皮が透けて見えてきます。髪の毛は1カ月に約1cm伸びるので、栄養不足が1カ月ほども続くと頭皮が透けて見えるようになり、さらに栄養不足が続いたまま細い髪が伸びると、髪全体がパサついてきます。

髪の健康は、その原料のたんぱく質だけを摂っても維持できません。

食べ物に含まれるたんぱく質がカラダを作る原料に変換されるためには、ビタミンやミネラルが必要不可欠なのです。髪のように目に見える組織だけでなく、目に見えない骨のような組織でさえも、日々新陳代謝を繰り返していることを考え、必要な栄養素をバランスよくしっかり摂るために、くどいようですが、「1日30品目の食品」を意識しつつ、食べ過ぎないように「多様な食品」を組み合わせて食べましょう。

OLさんが栄養の摂り方を考えれば、1カ月後ぐらいには頭皮の“透け感”はなくなって徐々に回復して、さらに1年もたてば“ツヤっツヤ”の髪になっていることでしょう。歳を重ねるほどに、健康的な美しさに磨きがかかったオシャレなOLさんになって欲しいと、オバサンは陰ながら願っています。

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