人のイメージをつくる6大要素とは

1.ボディランゲージ:非言語要素

ここでは、表情、しぐさ、話し方や立ち居振る舞いに服装までを含めた外見の印象だ。

<対策例>鏡でも映像でも、自分の姿を確認してみよう。思っている自分と、現実の自分のギャップがあったとしたら、そこが改善点だ。

2.パラランゲージ:周辺言語要素

言葉にともなって表出される情報。たとえば抑揚、速度、髙さ、会話のよどみ、笑いなど。聞き手にまわったときには、相槌を打つ、身を乗り出すなど。パラランゲージは、効果的に使うことで話をよりスムーズに進めるためにも有効に働くものだ。

<対策例>好感のもてる人の話し方を研究してみる。また、逆に自分が話をしたときにどのような聞き手に好感が持てたか思い出してみる。

3.ランゲージ:言語要素

話す表現や内容の選択。たとえば聞き手が専門家かなど相手に合わせて選択し、数字データを用意するか、ヴィジュアルに訴えるかを考えるとより効果的。間合いやつなぎの「あー」「えー」といった音声の癖などを改善するとより訴える力が強まる。

<対策例>ビデオや鏡の前で話し方の練習をし、自分の言語の癖を探し、改善を試みる。

4.カラーメッセージ:色要素

自分に似合うパーソナルカラーの中でも、特に似合う色を「サクセスカラー」として用意することで、自分の魅力を最大限に引き出し、相手に自分を印象付け、信頼度を高める。特に人種や文化など考え方や受け止め方も多様なビジネスの場では、カラーは言語以上のメッセージ性を持つことがある。

<対策例>プロの診断をもとに、カラーチャートなどで、自分に似合い、自身イメージを表現できる色を試し、身近な人の反応を聞く。

5.ビジネスツール:オブジェクト、物

名刺入れ、ノート、ペン、カバンなど、ご自身のプロフェッショナルな分野にふさわしい品を選ぶ。

<対策例>自分の持ち物を、もう一度チェックしてみよう。商談にふさわしい品質のペンか、タブレットの画面が汚れていないか、資料の印刷が裏紙だったりしないだろうか。

6.マナーとコミュニケーション全般

ビジネス上のマナー、テーブルマナー、社交マナー、公共の場でのマナーなど。地位があがるほどに、儀礼や挨拶などは大切になる。

<対策例>相手にあわせた挨拶の仕方、自分の座るべき席、立ち居振る舞い、マナーなど、明日でかける場面にあわせて確認をする。準備が最善の自信だ。

大森さんは「日常的な何気ない動作のひとつひとつを意識して見直すことで、自分がなりたいイメージと自身の動きに一貫性が生まれてきます」と話す。説得力のある話し方をしたければ、声に重みをもたせたり、存在感や雰囲気をどんな風につくるべきかを意識してみたりする。イメージがズレることで、自分が思うメッセージと異なって伝わる可能性がある。信頼してもらうためにも、まずは一貫性が大切だというわけだ。