加入するときにはどのような点に注意すればいいか。現在、販売されている民間介護保険の選択肢をまとめると、図のようになる。
1つ目は死亡保障が必要かどうか。民間介護保険は、保険期間中に要介護にならなければ給付金は受け取れず掛け捨てになるタイプと、死亡保障が付いていて掛け捨てにならないタイプがある。後者はその分、保険料は高くなるので、死亡保障がすでに十分であれば、掛け捨てのほうが効率的ともいえる。
2つ目は保険金や給付金の受け取り方法だ。現在(1)一時金、(2)年金、(3)一時金+年金の3つのパターンがある。一時金は自宅で介護を受ける場合、リフォーム資金などに利用できるメリットがある。年金は毎月の介護費用の補てんに使える。商品によっては終身受け取れるタイプもあるので安心だ。
3つ目は給付基準。公的介護保険の基準に準じる商品と保険会社が独自に設定している商品がある。
現時点では、わかりやすいという理由で公的介護保険に準じるタイプがお勧め。ただしデメリットもある。新聞などで公的介護保険の財政が厳しいことが報じられているが、将来、給付基準が厳しくなる可能性がある。それに準じて民間介護保険の給付基準も引き上げられる可能性が高い。