ユニクロも本格参入。アイテムを大幅に増やす
昨年からぽっちゃり市場に本格参入した日本のユニクロはアバクロと違い、やりたくてもなかなか手がまわらなかった、というのが実情とのこと。
「Made for Allが当社の方針ですが、“Allといっても大きい人は選べないじゃないか”という声を以前からいただいていました。当社としても重要課題とずっと認識してきましたが、大きなサイズは単純に大きく作ればいいのではなく、パターンやフィッティングなど繊細な工夫が必要です。しかし、ニーズは本物ですし、ノウハウもたまってきましたから、今後はさらに力を入れていく予定です」(ユニクロ)
ラ・ファーファは今年2月に伊勢丹本店のクローバーサイズ売り場でイベントを行った。「ファッションの伊勢丹」とのコラボレーションは大きな意義があった、と今編集長は話す。
「弊誌は読者モデルの応募数がとても多く、広告タイアップもかなりの反響があります。それでも、雑誌でやりたいことがまだ全部はできていない。商品数も足りませんし、正直言えば、ブランドイメージを強く意識するメーカーから、お借りしたいのに貸していただけないブランドも相当あります。だからこそ、伊勢丹さんと組めたのはとてもうれしい。今年はさらにやりたいことが実現できそうです」(今さん)
13年は、未来から振り返ったとき、「ぽっちゃり+カワイイ」=「ぽちゃカワ」とポジティブに捉える価値観が広まった年、とマークされる年になったのではないか。なぜそれが13年だったのか、という学術的な分析は未来の誰か(あるいは自分)に任せるとして、大きな体を「デブ」と卑下したり、蔑む時代が終わったことだけは、どうやら確実のようである。