リスクを何も考えずにチャレンジしない

うまくいっている経営者は、「ビビリ屋」が多いと言われています。私も「ビビリ屋」だと自覚していたので、その話を聞いてホッとしたのを覚えています。

成功している経営者は、大胆な発想でアグレッシブに事業を展開しているイメージがあります。しかも、そういう経営者は「失敗は恐れるな」「常に挑戦しよう」と口をそろえて言います。

しかし、リスクを何も考えずにチャレンジをしているわけではありません。

「RISK」と書かれたブロックと、ビジネスマン
写真=iStock.com/years
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多くの経営者は、1つのトラブルが大きな人生の失敗につながる怖さも知っています。だから、危機を迅速に予知し、その危機をできるだけコントロール下におけるように対応を考えているものです。

1つのつまずきで会社は大ダメージを受けてしまいかねないという危機意識を持って行動しないと、会社を長く存続させることはできません。

危機管理能力というと、なにやら難しそうな感じがしますが、多くのビジネスパーソンはこの能力を働かせて仕事をしているはずです。「取引先のAさんはいつもレスポンスが遅いから、余裕を持って早めに連絡しておこう」という具合に。

達成できない人の典型的なパターン

実は、目標達成できる人とできない人では、危機管理能力に大きな違いがあります。たとえば、チームで1カ月の目標を立て、その目標に向かって戦略を立て、動き出したとします。

月の半ば頃になって予定よりも少ない数字だった場合、月末までに何とか目標達成するよう、関係者とミーティングして戦略を練り直したりするのが多くのケースです。

しかし、これは目標を達成できない人の典型的なパターンです。何とか帳尻を合わせようと無理目なスケジュールを立ててみたものの、途中で力尽きてしまい、うまくいかなかったという事態に陥りやすいのです。

もしうまくいったとしても、その先もずっと土壇場で帳尻を合わせていたら、チームのモチベーションは落ち、さらに目標達成は程遠くなっていきます。