アラーム療法のメリットとデメリット

実際、私のクリニックに来ていたお子さんは、約1年間、薬を増量したり複数にしたり、便秘を治療しながら苦戦していたのに、アラーム療法を始めた途端に夜尿がなくなりました。お子さんと保護者の方と「もっと早く始めればよかったね」と話したことがあり、とてもいい治療法だと実感しています。ただし、これはとても早く効果が出た例で、一般的には数週間から数カ月かかることもあります。

大人もアラーム療法を行うことはできますが、子どもと比べると治療効果に関する研究は限られています。使用を希望する場合は、泌尿器科などで相談するといいでしょう。

ちなみにアラーム療法は、夜尿症の再発率が低く、副作用も少ないのが利点です。ただし、好ましくない影響もあります。2020年のコクランレビューでは、アラームで本人だけでなく家族も目が覚めてしまう睡眠の中断、本人が突然の音や光に驚く不快感、本人がアラームで目覚めない場合に起こしてトイレに連れて行かなくてはいけないご家族の負担などが報告されています(※3)。こうした負担が大きいと感じる場合は無理に続けず、医師と相談して治療方法を見直しましょう。

最後に、おねしょは本人の努力やしつけの問題ではありません。子どもを叱ったり、本人が責任を感じたりする必要はないのです。大人の場合も同じですが、恥ずかしいことではありませんから、ぜひ医療機関で相談してほしいと思います。

※3 Alarm interventions for nocturnal enuresis in children - PubMed

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