ドラフト補強が2年おきに成功
この年は創価大学のエース田中正義がドラフトの目玉となり、5球団競合の末に福岡ソフトバンクホークスへ入団したが、金本監督は、大山を「主軸に育てる」と公言し、単独で1位指名した。
2018年は大阪桐蔭が甲子園の春夏連覇を果たした年。地元・大阪出身である藤原恭大の獲得を目指したが、ロッテに当たりくじを引かれた。さらに大学ナンバーワン外野手・辰己涼介の獲得も目指したが、こちらも楽天にさらわれ、「外れ外れ1位」で大阪ガスの外野手・近本光司を獲得した。
ただ、この近本が「大当たり」だった。大方の予想に反して1年目から142試合に出場して盗塁王(36)を獲得。2021年には最多安打(178)に輝くなど、セ・リーグを代表するリードオフマンとなった。守備範囲の広い外野守備も評価が高く、ゴールデン・グラブ賞も5回受賞している。
ドラフト6位で独立リーグ富山から入団した湯浅京己も2022年に43ホールドで最優秀中継ぎ投手に輝いた。
2020年、コロナ禍で行われたドラフトでは、近大のスラッガー・佐藤輝明をソフトバンク、オリックス、巨人との競合で獲得。3冠王を獲得する日本最強打者へと成長した。
評価の低かった選手が主役に
JR東日本から入団した2位の伊藤将司が1年目で10勝を挙げる活躍。村上は、東洋大時代の故障もあって5位指名に甘んじたが、2年目から先発ローテーション入り。150キロを超える直球と、抜群の制球力を武器にエース格へとのし上がった。
中野拓夢は6位と評価は低かったが、俊足が売りの内野手。やや弱肩だったので岡田監督が遊撃手から二塁手にコンバートして、守備での貢献度も増した。近本、中野の1、2番コンビは、今や球界屈指だ。
さらに独立リーグ高知から8位で入団した石井大智は、2025年に救援投手として世界記録となる52試合連続無失点をマークし、防御率0.17と驚異的な数字を残した。
2022年は夏の甲子園で大活躍した高松商・浅野翔吾の獲得を目指したが、巨人とのくじ引きで敗れ、外れ1位で森下を獲得した。今季のリーグ成績は打率.292(3位)、35本塁打(2位)、84打点(3位)。152安打(2位)。佐藤がいなければ間違いなくMVP級の成績だった。6位の富田蓮も救援でチームに貢献している。
2024年はドラフトの目玉・金丸夢斗こそ獲得できなかったが、外れ1位の伊原陵人が1年目から28試合に登板して5勝をマーク。3位の木下里都は今季45試合で16ホールドを挙げた。




