ツーブロックや整髪料を禁止する理由がない
学校側が生徒を管理する手法として、校則が用いられがちです。しかし校則の一つひとつを見ていくと、根拠がないものばかりです。ツーブロックや整髪料を禁止する理由に合理性はありません。
「華美な服装禁止」規定は、あちこちで見られます。学校はその理由として、「勉学に集中すべきだから」などと言います。でも、髪型が勉強の妨げになるという根拠はまず示されません。
「労働者は仕事に集中すべきだから」などと、社長が髪型を規制し始めたら、SNSで大炎上するでしょう。でも、子ども時代はそういうものだという通念が、今でも社会に根付いています。
私が通っていた学校では、マフラーなどの防寒具も禁止でした。理由は「マフラーが自転車の車輪に絡まると首が絞まる事故が起きるから」。また、暑い夏でも授業中にうちわで扇ぐのは禁止でした。
理由は、「他の生徒の集中の妨げになり、一所懸命に授業をしている先生に失礼だから」でした。何を言っているんだろうと当時も思っていましたが、従わざるを得ませんでした。
最近、生徒から聞いた校則に、「ポニーテールの高さは、後頭部の真ん中にすること」というものがありました。
理由は「首を振ったときに、毛先が他人の目に入る可能性があるから」とのこと。まったく意味不明です。大人は子どもに勉強を教える以前に、子どもの権利と、論理的思考を学ぶべきだと思います。
休み時間に休めない
さて、このように理不尽な校則ですが、複数の校則が組み合わさると、特定のメッセージ性を持ってしまうとわかります。
たとえば、「他の学年の階に行ってはならない」「他の教室に入ってはいけない」という校則があります。「トラブル防止のため」と言われますが、実際は教室管理を楽にするためです。これらの校則で、他学年や別クラスの生徒との交流が制限されます。
また、スマホやゲーム、持ち込む本、買い食いや休み時間に校外に出る行為も制限されます。それにより、休み時間の過ごし方が限られ、ストレス対処やリラックスの方法が絞られます。
さらに生徒指導においては、「休み時間は休憩時間ではなく、次の授業の準備時間である」「5分前行動を心がけるべきで、授業の5分前には教室にいること」「無用に廊下に出てはいけない」ということも強調されます。
これらが組み合わさると、「休み時間はクラスメートと話しながら過ごす」か「寝るふりをする」くらいしかやることがなくなります。すると当然、外向的な人と内向的な人、あるいはクラスメートとの相性がよい人とそうでない人との間に、「居心地の良さ」を巡る格差が生じることになります。

