重さだけでなく、仕事量も重要
その条件とは、総負荷量を十分に高めることです。
軽い重量であっても、回数を重ねて総負荷量(重量×回数×セット数)を高めていけば、筋肉への刺激量は高重量トレーニングと同等になります。つまり、40kgを10回(総負荷量400kg)でも、80kgを5回(総負荷量400kg)でも、理論上は筋肉への刺激量は同じになり得るのです。
重さだけが正解ではありません。「どれだけ筋肉に仕事をさせたか」という「量」が重要なのです。
この視点をもとに、現代のスポーツ科学が導き出した「筋肥大を最大化する方程式」は次のようになります。
筋肥大の効果=【総負荷量】×【トレーニングの質】
【総負荷量】
強度(重量)×回数×セット数
【トレーニングの質】
● セット間の休憩時間
● セット構成
● 関節を動かす範囲(可動域)
● 動作スピード
● 追い込み度合い
● 週の頻度
● 順番・ルーティン・計画
これまでは、何kg持てるか(強度)ばかりが注目されがちでした。しかし、この方程式を見れば、重量はあくまで1つの要素に過ぎないことがわかります。
「今日は重いのが持てないから、回数を増やして総負荷量を稼ごう」
「時間は短いけど、休憩を調整して質を高めよう」
――方程式を理解していれば、状況に合わせて最適な戦略を自分で組み立てることができるようになります。
軽い重量でも回数をこなせば重い重量と同じ効果が得られる
筋肉を大きくしたいと考え、毎日のように重いバーベルを持ち上げている方は多いはずです。「とにかく高重量で追い込むことが、筋肥大への最短ルート」――そう信じて高強度のトレーニングに励む方も少なくありません。
では、筋肉を大きくするためには、必ずしも重いバーベルを使う必要があるのでしょうか?
この疑問に対し、現代のスポーツ科学はこう答えています。
「筋肥大の効果はバーベルの重さ(強度)では決まらない」
「軽い重量でも、限界近くまで追い込めば、筋肥大の効果は高強度と変わらない」
つまり、筋肥大の効果を決めるカギは「重さ」そのものではなく、トレーニングの全体量である「総負荷量」であり、これは以下の式で表されます。
総負荷量=強度(重量)×回数×セット数
重さが半分でも、回数やセット数を増やしてこの「総負荷量」を稼げば、筋肉は同じように成長する。この視点こそが、現代における筋トレの新常識なのです。
