7月、パリに2週間滞在した。日本にいると、どうしてもじっくり研究に取り組んだり、考えたりすることができない。そこで、「サバティカル」の期間を過ごしたのだ。

意外な出会いがあった。パリ在住の作家、辻仁成さんに教えていただいた蕎麦屋。エコール・ノルマルや、ソルボンヌのある学術地区から坂を下ってたどり着くサンジャルマン・デ・プレの「円」(YEN)に、何度も通った。

サルトルやボーボワールも常連だったという「ドゥ・マゴ」や「フロール」といったカフェで一杯引っかけて、「円」に行く。焼酎を飲みながら、てんぷら蕎麦を食べる。周囲を見ると、フランス人たちが、箸を器用に使いながらうまそうに食べている。

(若杉憲司=撮影 PANA=写真)