価格は下がらないが溜飲は下がった

令和の米騒動も、小泉進次郎農林水産大臣の登場で、一段落したような印象を受ける。政府の備蓄米を低価格の随意契約で大量放出したものの、時事通信が発信しているスーパーでのコメ平均価格などを見ると、市場価格はそれほど下がってはいないようだ。それでも、不透明な流通経路の問題に切り込む姿などが、消費者のよいガス抜きになっているのではないかと思う。先代の小泉純一郎元首相時代からの支援者には横須賀市の大手コメ卸業者もあり、よく踏み込んだものだと感心した。

正直に告白するが、最近まで私はコメが高値になっているという実感があまりなかった。というのも、高齢の夫婦が2人で暮らしていると、コメをあまりたくさん食べないのだ。だから、我が家は数年前からパックご飯を愛用しており、コメを買わない生活が続いていた。パックご飯は、そのとき食べたい量だけレンジでチンすればいいので非常に便利だし、保存状態に気を配る必要もない。

私は農家の知人も多く、秋になると、新米を送ってもらう機会も多い。わが家では食べきれないので、息子の家族や親族に配る。親戚や友人にコメ農家の方がいて、店頭でコメをあまり買わないという人は珍しくないと思う。「コメを買ったことがない」と発言して辞任に追い込まれた江藤拓前農水相は気の毒だと思うが、国民の大多数を占める消費者を無視したかのように受け取られたのがよくなかった。

(写真=CNP/時事通信フォト)
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