スマホとSNSが使える世代、求める仕事3選

さらに、この世代を決定づける最大の特徴が、これも繰り返しにはなりますが、従来型のシニアと違い、「デジタルツールを当たり前に使っている」という点です。彼ら・彼女らはいわば、「真性デジタルシニア」の第一世代です。

マスメディアが流す画一的な情報を受け取るだけだった上の世代とは異なり、スマホを片手に、ネットやSNSから自分が欲しいマニアックな情報を自ら取りにいきます。離れた場所にいる友人や、かつての同僚、趣味の仲間ともSNSで日常的に繋がり、常に新しい刺激を交換し合っている人も、たくさんいます。

つまり彼ら・彼女らは、これまでのシニアとは違い、「狭い地域、限られた人間関係」という閉じた世界には生きていないのです。

このデジタルリテラシーは、定年後の働き方にも、革命をもたらす可能性があります。「もっと条件のいい仕事はないか」とネットで自ら検索し、SNSの繋がりから「今度、こういうプロジェクトを始めるんだけど、手伝ってくれない?」とスカウトされるケースも増えるでしょう。だからこそ彼ら・彼女らは、仕事に対してお金以上の価値――すなわち“意味”や“楽しさ”、“繋がり”や“トキメキ”をハングリーに追い求める可能性があります。

仮に、「小さな仕事」に就くとしても、単に「時給がいいから」という理由で、近所の警備員や清掃員を選ぶのではなく、彼ら・彼女らが選ぶのは、たとえば以下のような「付加価値のある小さな仕事」になってくるのではないでしょうか。

ネクストシニアが求める、「条件つきの小さな仕事」例

① 警備・案内業務
翻訳アプリを駆使して外国人観光客をナビゲートし、感謝される

② 管理人業務
若者が多い最先端の職場で、最新のトレンドやエネルギーを吸収する

③ 公民館の事務
音楽イベントやアートフェスの裏方として参加し、文化的貢献にワクワクする

都内で外国人グループのガイドをしている女性
写真=iStock.com/recep-bg
例えば翻訳アプリを駆使して外国人観光客をナビゲート。誰と繋がれるか、何に貢献できているか、そこに自分らしさはあるか。心のトキメキこそが、働く最大の動機になる (※写真はイメージです)

このように、ネクストシニアにとって重要なのは、「誰と繋がれるか」「何に貢献できているか」「そこに自分らしさはあるか」――この心のトキメキこそが、働く最大の動機になるのだと私は考えます。