「当選したら終わり」にしなかった

就任2日目、マムダニは市民参加を担う部局を市に置いた。選挙が終われば消えてしまうはずのつながりを、市政のなかに残そうとしたのである。

4月には、この部局が「Organize NYC」を始めた。市職員やボランティアが住宅地を訪ね、家賃安定化住宅の家賃改定をめぐる公聴会への参加を呼びかける。借家人だけでなく家主にも声をかけ、証言内容は誘導しない。選挙でやっていたことを、市役所まで始めたのである。

ここには難しさがある。市長の政策を応援する人を増やすだけなら、後援会と変わらない。自分たちで要求をつくる人が増えれば、その要求が市長の考えと一致するとはかぎらない。