ドアが開いた瞬間に「一発でわかった」

小松は面談の瞬間を、今も鮮明に覚えているという。東京の事務所のドアが開き、豊田会長が笑顔で迎えた、その一瞬。

「一発で、この人となら一緒にできるとわかった」と豊田会長との初会談を振り返る小松代表
撮影=プレジデントオンライン編集部
「一発で、この人となら一緒にできるとわかった」と豊田会長との初会談を振り返る小松代表

「もうなんか一発で『この人となら一緒にできる』っていうのが、その瞬間にわかったんですよ。その時の表情を今でも忘れません。顔つきや雰囲気、廊下の空気感まで、すべて鮮明に覚えています。面白いことに、言葉を交わす前の出来事です。あの笑顔と佇まい、要するにトップとしてのオーラです。それを直に感じた瞬間、それまで抱いていた『トヨタに対する反発心』が一瞬で吹き飛びました」

1時間ほどの面談で、二人は互いの大切にしていること、何を思って仕事をしているかを語り合った。そして終わった後、同席していたトヨタ側の担当者が漏らした一言が、この面談の異質さを物語っている。