再発防止策を「公表します」と明記せず
今回の医療事故に関して京大ホームページでは「院内に事故調査委員会(外部有識者を含む)を設置し、公正・中立な立場から原因究明にあたります。調査結果を踏まえ、実効性のある再発防止策を策定し、速やかに実行します」としている。
筆者が引っかかるのは「公表します」とは明記していないことだ。
なぜなら、京大のガバナンスに疑いを抱いているからだ。同大に在籍する女性教授が2021年に発表した論文においてデータ捏造が強く疑われたことへの検証結果を、今春になってようやく発表した。
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京都大学「京都大学における研究活動上の不正行為に係る調査結果について(概要)」
SlowNews「【スクープ】京大教授“出世論文”改ざんの舞台裏 告発した研究員は3カ月後に雇い止めを告げられた」
ずいぶん長い検証時間をかけたにもかかわらず、大学は捏造の背景要因として「育児による多忙」を挙げた。これが研究界やSNS上で大きな議論と批判を呼んだ。今回の医療事故も、この「育児で多忙」のような重大な結果と完全に不釣り合いな言い訳でウヤムヤにするのではないか。そんな懸念がぬぐえないのだ。
「事故調査」は「責任追及」ではなく、「原因解明と再発防止」のために行うべきものである。調査結果は速やかに公表し、世界中の医療関係者の参考にしてもらうことこそが、最も優れた再発防止策になるはずだ。


