シャインマスカット・バブル後

このプレミア価格で、一時代を築いたのがシャインマスカットである。いち早く栽培を軌道に乗せた雲南省や浙江省などの農家の中には、1房数千円というプレミア価格で売りさばき、わずか数年で数千万円から億単位の利益を叩き出して高級車や豪邸を手にする「シャインマスカット長者」が続出した。

しかし、その「シャインマスカット・バブル」も今は昔である。中国国営の経済チャンネル「央視財経」や大手経済メディア「界面新聞」などの報道を総合すると、中国におけるシャインマスカットの作付面積はこの数年で10倍以上に膨れ上がり、結果として2022年に供給過多による価格暴落を引き起こした。

これで見切りをつけ始めた現地の農家や業者たちは今、「次なる一獲千金」のターゲットとして、日本のブランドイチゴに目をつけている。