出身、年齢、収入が違っても時間は平等
人生の大事な教訓は、次の6つだ。
1.家族との時間は有限だ――だから慈しもう。
2.子どもとの時間は貴重だ――だからいつでもそばにいよう。
3.友人との時間は限られている――だから真の友人を大切にしよう。
4.パートナーとの時間は大きな意味を持つ――だから相手選びに妥協しない。
5.同僚との時間は重要だ――だから活力を得られる同僚を探そう。
6.一人の時間は豊富にある――だから自分を大事にしよう。
どこの国の出身でも何歳でも、お金持ちでも貧乏でも、時間は普遍的な真理であり難題だ。
2015年、文筆家のティム・アーバンは「人生の末尾」と題するブログ記事で、人と会う回数には限りがあるという観点から時間について考察している。「自分の人生はまだ終わっていないとしても、いちばん大事な人と過ごす時間は終わりに近づいているのかもしれない(※2)」という彼の弁は「アメリカ生活時間調査」のグラフから得られる教訓にも通じるだろう。
「時間は有限である」という気づき
また、著述家で哲学者のサム・ハリスは「何事も、どれだけたくさんやっていようが、これが最後だという日はかならずやって来る」と言う(※3)。
子どもに寝る前の読み聞かせをねだられるのも、いつか最後になるときが来るし、きょうだいと長い散歩に出かけるのが最後になるときもいつかは来る。家族の集まりで両親にハグすることも、友人が助けを求めてくることも、いつか最後になるときが来る。
大切な人と過ごす時間は、あとどれくらい残っているのだろう? たぶん、あなたが思うほど長くはない。今は当たり前に思えるちょっとした瞬間や人間関係や経験が、いつか恋しく思うものになるはずだ。
この厳しい現実を認識すると、時間の富への投資とは、時間が有限であるという気づきをもとに行動を起こすことだとわかる。自分にとって本当に大事なことに意識を向ける(そして、それ以外のことは無視する)力を養うこと。自分の時間を誰と、どこで、どのように過ごすかを管理できるようになること。それが時間の富に投資するということだ。
※1 Esteban Ortiz-Ospina, Charlie Giattino, and Max Roser, “Time Use,” Our World in Data, February 29, 2024, https://ourworldindata.org/time-use
※2 Tim Urban, “ The Tail End,”Wait but Why ( blog), December 11, 2015, https://waitbutwhy.com/2015/12/the-tail-end.html
※3 Tim Ferriss, “Sam Harris (#342),” The Tim Ferriss Show (podcast), October 31, 2018, https://tim.blog/2018/10/31/the-tim-ferriss-show-transcripts-sam-harris-342/


