大腸がん検診率9.4%の現実
諏訪中央病院と茅野市が連携・協働して、茅野市がん検診プロジェクトを始めました。
高齢者の大腸がん検診率が9.4%。公民館での健康づくりの会でがん検診を受診するようにすすめていますが、なかなか受診率が上がりません。
これを受診率50%にすると、人口5万4000人の茅野市で、およそ100名ぐらい大腸がんが見つかると予想されています。
ステージ3ぐらいまでは、ひとり当たりの医療費は、腹腔鏡を使っての腫瘍切除でも100万円ぐらい。抗がん剤治療を行っても、ひとり当たり130万円ぐらい。
それがステージ4になると、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などの新しい抗がん剤を使えば、年間の治療費は800万円。効果が出ている場合には、何年も続けることもあります。
韓国の大腸がん検診の受診率は約60%です。がん検診の受診率を50%に上げることは、不可能ではないと考えました。
そうなった場合、茅野市のように人口5万数千人の市でも、約2億円の経済効果があることが想定されています。
もちろん、早期発見すれば、腹腔鏡などの手術で治療も終わり、本人にとっても家族にとってもありがたいことになります。
一般に、ドック検診よりもがん検診のほうが、コストパフォーマンスが良いと言われています。
そのがん検診を日本人は受けていないということで、これを受けるように発想の転換をしていく必要があります。体の身辺整理も、時代とともに変わる必要があるのです。
ドック検診よりがん検診
日本人が、女性に多い乳がん・子宮がん、男性にも女性にも多い肺がん・大腸がん・胃がん、これらの5つのがん検診を受けることで、膨大な医療費を削減できるのです。
面倒くさいなんて言わずに、がん検診を受けるように、前向きに考えてほしいと思っています。
ときどき体の身辺整理をして、減らしてもいい薬や、切ってもいい薬があれば、チャレンジをしてみることが大事です。
やみくもに検査を受けるのではなく、意味が大きな検査をしっかり受けること。がん検診はぜひ受けていただきたいと思います。

