総額117万円を受け取れなかったワケ
【加給年金のもらい忘れ】
フリーランスとして長く働いていた男性・Cさんは、40代になって叔父が経営する会社に雇ってもらったのですが、65歳時点では厚生年金の加入期間は20年に達していませんでした。
しかし、定年退職後の再就職で厚生年金の加入期間は20年に達し、これにより加給年金の条件に達していたのですが、加給年金の届け出を失念してしまい受給することができませんでした。
Cさんの場合、厚生年金の加入期間が20年に達したのは67歳のときでした。本来であれば、67歳から妻が65歳になるまでの約3年間、加給年金(年額39万100円)を受け取れるはずでしたが、届出をしなかったため総額117万300円を受け取れませんでした。
もらい忘れを防ぐための「チェックリスト」
年金は原則、申請しないともらえませんので、勘違いや思い込み、知識不足などで「もらえなかった。」ということがないように気を付けましょう。図表2のような「年金申請チェックリスト」を作成しましたので、活用してください。
年金は「申請しないともらえない」という仕組みで運営されています。通知が届かなかったり、内容を読み違えたり、制度を知らなかったりするだけで、本来受け取れるはずだった年金が時効で消えてしまうことがあります。
今回ご紹介したように、特別支給の老齢厚生年金を300万円も受け取り損ねた人や、企業年金を約80万円ももらい忘れていた人は決して珍しくありません。
年金制度は複雑ですが、正しく申請すれば確実に受け取れる仕組みです。まずは日本年金機構から届く封書を必ず開封し、内容を確認すること。そして、今回のチェックリストを使いながら、「自分は申請漏れがないか」を一度見直してみてください。
知らないだけで損をするのが年金の世界です。大切な老後資金を取りこぼさないよう、早めの確認と手続きを心がけていただければと思います。



