「トレンド」は本物の潮流 「トレンディ」はただの流行

ビジネスを進めていくなかで、変化を予測することが重要なのは言うまでもない。しかし、予測はあくまでも予測であり、未来を完全に言い当てることなど不可能だ。2024年のアメリカ大統領選挙ではトランプ氏が返り咲いたが、この結果は世界中の人々に衝撃を与えた。世界全体に影響を与えるような予測不能な出来事は、今年も起きるだろう。

一方、世の中は今後確実にこの方向へ進んでいくであろうと、予測できる変化も少なくない。たとえば、日本で「もっと人口が減る」ことは各種統計からも明らかである。「もっと少子高齢化が進む」ことも、「もっと過疎化が進む」ことも、確実だと言っていいだろう。ところが、こうした予測できる変化を前提とせずに仕事をしている人は、意外と多いのではないだろうか。持続可能なビジネス戦略の分野で、世界有数のリーダーとして知られるアンドリュー・ウィンストン。彼は著書『ビッグ・ピボット』のなかで、世界が直面する「重要な3つの潮流」を挙げている。

潮流の一つは環境問題で、「もっと暑くなる」からクリーンなビジネスが支持される。2つ目は資源問題で、「もっと足りなくなる」からイノベーションが支持される。そして3つ目がガバナンス問題で、「もはや隠せない」から隠さない者が支持されるようになると指摘している。

(構成=瀬戸友子 写真=時事通信)