東京で面会した3人の中学生と再会
ヨルダンは、歴史的にイスラエルとパレスチナの間で仲介的な役割を果たしてきた国です。また日本との関係においても、王室があるため日本の皇室との伝統的な交流があるほか、ヨルダンでは日本のアニメなどの文化が大変な人気を博しており、中東の中でもとりわけ親日的です。
ヨルダンはイスラエルからの邦人等の退避時に協力をいただいており、自衛隊機の受け入れについても便宜を図ってくれていました。これらに対する謝辞を述べたところ、サファディ外相からも協力を惜しまない旨の発言をいただきました。
その後、ヨルダンの首都アンマンにあるUNRWA本部へ移動し、ガザ地区出身の中学生3名との懇談や、ラザリーニ事務局長との会談を行いました。
ここで懇談した3名の中学生は、実はハマスのテロ攻撃が始まる直前、東京の外務大臣室で面会したばかりでした。UNRWA経由で日本から奨学金を受けている子どもたちを代表して日本を表敬訪問していたのです。
ガザに戻れなくなってしまった
大臣室で面会した際、中学生の一人は「将来は科学者になりたい」と自らの人生に明るい未来を描き、抱負を語っていました。ところが日本訪問中にテロ攻撃が起きてガザ地区が封鎖されたため、ガザに戻れなくなってしまったのです。家族と離れて数カ月間日本で過ごしたのですが、日本を出国した後もガザに戻ることはできず、アンマンのUNRWA施設に滞在していたのです。
彼女たちとハグをして、再会を喜び合ったのですが、その際に彼女たちから言われた一言に私は打ちのめされることになりました。
「あなたは責任がある人なのでしょう。ならば早く平和を創ってほしい。戦闘を止めてください」
この時の真剣な、まっすぐなまなざしを今も忘れることができません。
UNRWAではラザリーニ事務局長からガザ地区の人道状況について詳細な説明を聞き、日本は引き続きUNRWAを支援していく旨を述べました。
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