「全席指定席のぞみ」は自由席券で乗れる
お盆や年末年始、3連休といった繁忙期には、東海道新幹線「のぞみ」が全席指定席、つまり自由席なしで運行される期間がある。これは駅ホームや車内の危険な混雑を減らし、乗客がスムーズに乗れるようにする狙いがある。
ここで気になるのが、「間違えて自由席券で乗ってしまった場合、どうなるのか」という疑問である。結論から言うと、「自由席券で乗ってもOK」らしい。
「のぞみが全席指定席の列車であっても、自由席特急券をお持ちのお客様が普通車のデッキや客室内通路に立ってご利用いただくことは、ルール上全く問題ありません。むしろ『混雑防止のため、デッキに固まらず客室内の通路へお進みください』とアナウンスしているほどです」という。
つまり座席には座れないものの、自由席券があれば乗っても問題ないということである。デッキにとどまる必要もなく、むしろ混雑時には客室に入って立つことが案内されている。
「立ち乗り」を避けるならグリーン車へ
このルールは、指定席を利用する人にも周知されるべきだろう。「指定席車両なのに、自由席券のやつが来やがった」と無駄なイラつきを抑えることができる。仮に、自分の席の横に人が立っていても、文句を言うことはできないのだ。
ただし、グリーン車に関しては、デッキも含めて立ち入り不可だ。自分の横で立ち乗りしてほしくないなら、グリーン車の座席を買うべきとも言える。
かつて繁忙期の自由席といえば、1〜3号車付近のデッキだけが乗車率200%超のすし詰め状態という、地獄絵図のイメージもあった。しかし「全席指定席」が浸透したことで、自由席券の乗客が「どの号車に乗っても条件は同じだ」と気づき、全16車両(グリーン車を除く)へと上手に分散するようになったという。
全席指定とすることで、特定の車両だけがパンクすることは減少し、車内全体の安全性が向上しているのだ。

