陣営がもっていた2.2億人のデータ

Facebookとブラッド・パースケールの合同チームは、商業広告主向けにFacebookが設計したデータツールを使ってユーザーをマイクロターゲティングし、エンゲージメントを最大化するため、広告に細かな調整を重ねた。

私が理解するかぎりでは、トランプ陣営は“プロジェクト・アラモ”というデータベースを構築し、2億2000万人を超えるアメリカ人のプロファイルを蓄積していた。銃の登録状況、選挙人登録情報、クレジットカードや購買の履歴、閲覧したウェブサイト、所有車両、居住地、最後の投票日など、オンライン・オフライン双方の行動データを網羅していた。

トランプ陣営はFacebookの〈カスタムリストからカスタムオーディエンスを作成する〉機能を使い、そのデータベースに登録されている個人とFacebookのアカウントを照合した。次にFacebookの〈類似オーディエンス〉アルゴリズムを用いて、既知のトランプ支持者と“共通の特性”を持つ、見かけ上“似ている”ユーザーを抽出した。