鼻と目に秘められた「破邪の力」
それにしても、猿田彦の怪異な容貌は何なのでしょう。
いろんな解釈はありますが、その巨体は、圧倒的な力と王のごとき風格を思わせるものです。そして特異な鼻と目。これらは強力な呪力と霊力を象徴するものといわれ、とりわけ「八咫鏡のよう」で「赤ホオズキのように」ギラギラと光る目は、闇を照らし悪霊を退ける「破邪の力」や、「すべてを見通すマジカルな力」をあらわすと考えられています。
日本神話の「天孫降臨」の場面で、瓊瓊杵尊を出迎える猿田彦大神(左。出典=小林永濯 著『鮮斎永濯画譜』初篇、錦栄堂、明治17年3月。国立国会図書館デジタルコレクション)
ちなみに「八咫鏡」の「八咫」は、「非常に大きい」「立派な」の意ですが、あえて「八咫鏡のよう」とした表現は意味深です。八咫鏡はただの大きな鏡ではなく、皇位を象徴する三種神器のひとつであり、太陽の象徴にして天照大神の依り代、そして伊勢の神宮・内宮の御神体でもあります。そして、天上界から地上世界までを照(光)らす存在だったとも書かれています。これらは何を示唆しているのでしょうか。
ここから先は無料会員限定です。
無料会員登録で今すぐ全文が読めます。
プレジデントオンライン無料会員の4つの特典
- 30秒で世の中の話題と動きがチェックできる限定メルマガ配信
- 約5万本の無料会員記事が閲覧可能
- 記事を印刷して資料やアーカイブとして利用可能
- 記事をブックマーク可能

