60日に一度「庚申の日」だけの特別祈祷

なお、猿田彦神を祀る神社といえば、総本宮と謳われる椿大神社(三重県鈴鹿市)や猿田彦神社(三重県伊勢市)、佐太神社(島根県松江市)などが知られていますが、各地の神社の境内社(末社)に祀られていることも多いようです(「近所で猿田彦神を祀る神社は?」とAI検索してみましょう)。

上記日枝神社も同様で、もとは江戸城内にあった日枝神社が現在地に遷された当初から、境内に猿田彦大神のお社があったそうです。

ここで特筆しておきたいのは、60日に一度の庚申(こうしん、かのえさる)の日、日枝神社の境内末社、猿田彦神社にて【庚申の日特別祈祷 道開き参拝】が行われ、この日限定の木札を受けられることです。

(左から)猿田彦大神の御札、庚申の日の「特別祈祷」参列者に授与される木製の御札、猿田彦神社のお守り
撮影=本田不二雄
(左から)猿田彦大神の御札、庚申の日の「特別祈祷」参列者に授与される木製の御札、猿田彦神社のお守り

直近の庚申の日は8月14日(金)。この日、午前10時30分と正午12時の2回、特別祈祷が行われます(初穂料:1万円)。「ネットからの事前予約が必要です。電話やFAXでの申し込みや、当日の受付は不可ですのでご注意ください」(セレスト権禰宜)。

当日の参列がかなわない場合、事前に初穂料をお納めし、庚申日の道開き参拝で祈祷した木札を、後日来社して受ける方法(預かり祈祷)もあるとのこと。とはいえビギナーの方は、60日に一度の特別祈祷に参列することが、猿田彦神と新たに縁を結ぶ絶好の機会といえるでしょう。

なお、この日は庚申の日限定「開運みくじ」の授与も行われます。猿田彦神社大前にて巫女が祝詞を読み上げたのち、特別なみくじが授与されます(初穂料:1000円/時間:午前11時~11時50分、12時20分~午後4時)

*詳しくは「日枝神社/庚申祭」を参照

リピーターに目立つ会社経営者

なお、日枝神社は神田明神とならぶお江戸の鎮守社で、明治以降は皇城鎮護の社として重きをなしてきました。国会議事堂にもほど近い首都ど真ん中に鎮座するだけに、その参拝者・崇敬者には、政界やビジネスシーンの中心で活躍される方々も多いようです。

そんななか、「猿田彦神社でご祈祷ができないかという希望が、けっこうな数寄せられた」(セレスト権禰宜)ことをきっかけに、「特別祈祷、道開き参拝」がはじまったそうです。

聞けば、この60日に一度の縁日、参列される方の多くはリピーター。その一人ひとりの事情をうかがい知ることはできませんが、権禰宜さんによれば、「会社経営者の方が多くいらっしゃる」。また、はるばる遠方から「預かり祈祷」の申し込みをされる方も多いといいます。