資産家としては間違いなく「成功者」だが…

目の前で職人が刃を振るい、極上の素材が鮨へと姿を変えていく。その神聖な儀式のような空間を、超高級ワインのアルコールとともにある種の「エンターテインメント・ショー」として消費する。これこそが、自己顕示欲と承認欲求に突き動かされた新興層の行動原理である。

彼らは資産家としては間違いなく成功者だ。しかし、富裕層マーケティングの視点から見れば、彼らの行動は「誰もが分かりやすい高価な記号(高級店、高級ワイン)」を足し算しているにすぎない。ステータスを誇示するためにお金を使っているうちは、本質的な文化へのリスペクトは育たず、最終的に残るのは「高い金額を支払った」という領収書の事実だけである。

レッドワイン
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一口に富裕層と言っても、まったく別の世界もある。