在日中国人社会に「静かな不協和音」
SNSグループの「鶏娃」に加わる保護者は、こう語った。
このように、子どもの教育一つとっても、来日した世代によって、在日中国人の考え方は大きく分かれることが多い。だが、私が見たところ、日本人は、その「違い」についての関心が低いと感じる。「所詮、同じ中国人でしょう?」といわれてしまうこともある。
その背景には、日本人から見る外国人像が昔とあまり変わっていないことも関係しているのかもしれない。ベトナムやネパールが猛烈な勢いで経済発展していても、私たちが抱くイメージは20年前とあまり変わらず、どんなに発展している映像を見ても、イメージはなかなか変わらない。
世論の影響もあり、日本の外国人政策は厳格化される方向だ。その結果、日本に移住してくる中国人の動向にどのような影響を与えるのかはわからない。
しかし、中国国内の影響もあり、今後も富裕層を含む新・新華僑が日本など海外に脱出する傾向は強まる可能性がある。そのとき「中国式」のやり方を持ち込もうとすることで、日本人とだけでなく、新華僑との軋轢も強まっていくかもしれない。
私は日本社会で着実に地歩を築いてきた在日中国人の姿を見続けてきただけに、じわじわと広がり始めている彼らのなかの「静かな不協和音」に一抹の不安を覚える。その対立構造が日本社会にどのような影響を及ぼすのか。今後も関心を持って、じっくり考えていこうと思っている。


