駐車違反取り締まりにおびえる日々

休憩しようと思っても、トラック用駐車場の数が圧倒的に不足している。結果、幹線道路脇に路駐するしかなく、ドライバーたちは日々、駐車禁止切符を切られるんじゃないかとドキドキしているのだ。

駐車禁止の標識
写真=iStock.com/G2
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たとえば冷凍冷蔵倉庫が立ち並ぶような一角では路駐すらできず、分岐帯の緩衝スペースにハザードを点けて停車しているトラックやトレーラーが見受けられる。危険だとは思うが、駐車可能な場所がないので仕方ない。

会社からは休憩の指示を受けるが、休憩場所を教えてくれるわけではない。ドライバー同士で情報共有をしたり、あるいはGoogleストリートビューなどを用いて、なんとか休憩できる場所を探している。

トラック用駐車スペースを設けるためにはコストがかかる。だがこれは社会全体で負担すべきコストであり、今後は都市設計の中にしっかりと組み込んでいく必要がある。

ドライバーの次の仕事は「考えられない」

キャリアパスに関する質問については、総じて戸惑いの声が挙がった。

(例えばトレーラーや平ボディのような)今と違う車種や車格のトラックに乗るということ? 正直、考えていない。

運行管理者にはなりたくない。

できればずっとトラックに乗っていたいので、キャリアパスと言われても考えられない。

補足すると、運行管理者とはトラック輸送の計画を立案する配車業務を行い、安全で法令を遵守した運行の責任者であり、国家資格でもある。運送会社では必須の職種であり、ドライバーのキャリアパスとしては、もっとも分かりやすい。

しかし運行管理者になることを嫌がるドライバーが多いことも事実である。実は筆者も現役ドライバーだった頃、「運行管理者には絶対になりたくない」と思っていた。

理由は単純で、しんどそうだから。

ドライバーたちの不平・不満の調整役となるのが運行管理者であり、「ストレスが溜まりそうだな」と感じていたのだ。

昔も今も、「ドライバーの次の仕事」の選択肢は多くない。

大きな会社であれば、倉庫作業員に異動することもできるが、運送業界は従業員30人以下の会社が85.4%を占める中小企業の集合体である。トラック輸送しか手掛けていない運送会社も多く、社内でジョブチェンジしようとも、選択肢がない会社のほうが圧倒的に多い。

筆者がドライバーを辞したのは、もう30年近く前のことだ。「他業界へと転職したい」という筆者に、ハローワークの職員は「気持ちはわかりますが、ドライバーから他産業への転職は限りなく難しい」と説得しようとした。

この状況は、30年間変わらない。

そろそろ運送業界は、これを変えるべく動くべきだ。