建て替えか修繕かで泥沼裁判になるケースも

条件の良いケースでも合意は難しい。東京・西新宿の築50年近いあるマンションは、再開発区域にあり、地権者として再開発後のタワーマンションに等価交換できるという好条件だった(再開発組合との査定額が同じ場合。小規模マンション向けの低層の小さいマンションも建築される予定)。

しかし、それでも竣工は当初予定の2032年より遅れる見通しだという。賛成派と反対派がもめれば、好条件の案件でさえ何年も停滞する。一方、建て替えも修繕もできずに膠着こうちゃく状態に陥っているケースもある。

法廷の机に小槌
写真=iStock.com/imaginima
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私が管理する東京・渋谷区の分譲マンションがその例だ。建て直す派と修繕する派が真っ二つに割れ、裁判に発展し、現状、何もできない状態になっている。給排水管が老朽化し、上水道も下水道も使えない状態が3年以上続いている。

電気は使えてエレベーターも動いているため、現在は倉庫として使われている。一等地にある分譲マンションが、住居ではなく倉庫として貸し出されている例もあるのだ。合意が得られない限り、こうした状態はいつまでも続く。

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