食品スーパーに「ドンキ」も参入

もうひとつミニスーパーの可能性を挙げさせていただきます。

ドンキが新業態のロビン・フッドで食品スーパージャンルに新参入しました。いまのところ愛知県のロビン・フッド一号店は巨大な店舗でミニスーパーとは一見関係がなさそうに見えます。

しかし「驚楽の殿堂」を名乗る「楽」に関するロビン・フッドの商品はコンビニと利用者がかぶりそうです。具体的には精肉売り場で人気のそのまま焼ける「レモンペッパーチキンステーキ」や「プルコギ」などの半調理品、総菜売り場に並ぶ78円~のおにぎりや399円のロースかつ丼などの商品群を開発しています。

ドンキはトライアルと同じ武器を持っています。その前提でドンキは最近買収したオリンピックをロビン・フッドに業態転換させる方針ですが、さらにその周囲にミニスーパーを展開させればロビン・フッドもコンビニキラーになりえます。

結局のところコンビニがこれまで繁栄してきたのは、日本経済が強かった時代に生まれ、その後、長く続いたデフレ時代のおかげでコンビニの価格の高さを消費者が気にすることがなかったからではないでしょうか。

2020年代になって日本がインフレと実質賃金の低下の時代に入ったことで、コンビニ事業が利益を上げることが難しい時代になったのです。

業界不調のなかの唯一の救い

最後にもう一枚グラフを見ていただきます(図表6)。

【図表6】セブン国内コンビニ営業利益の前年同期比
出所=四半期決算のセグメントデータをもとに百年コンサルティング作成

これはセブン‐イレブンの国内コンビニ事業のセグメント営業利益が四半期ごとに前年同期比でどう推移しているのかを示したグラフです。

「基本的に前年比100を超える四半期もあるからいいじゃないか」

と考える方もいるかもしれません。しかし投資家は利益が成長することを期待しています。そのペースとしては長期的に年率5%を超えて利益成長しなければ評価されません。

つまり今のセブン‐イレブンの国内事業はその成長性の低さから投資家に相手にされない水準にまで落ち込んでいるのです。

いいニュースとしては、もうセブンアンドアイを買収しようという敵対的な相手が当分出てきそうにないということぐらいなのかもしれません。

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