老舗企業の古さ、現代企業の勢い、ともに西日本優位

当記事では、老舗企業と現代企業の都道府県分布の状況を見てきた。両者に共通する特徴としては何が挙げられるだろうか。

老舗企業の分布を調べたところ、上で触れた通り、日本列島の中央部ほど古い老舗企業が事業を継続しているという特徴が浮かび上がった。東北・北海道や九州では、戦国・室町時代以前から続くような老舗企業は稀なのに、近畿地方や中四国ではそうした企業がけっこう多いのである。

これは西日本の企業のほうが事業継承の点で粘り強いということではなく、むしろ、日本史をさかのぼれば、やはり関西が政治だけでなく、人口集積や経済活動の中心として栄えていたため、のちに老舗企業となるような商売が多く生まれた名残りと考えられる。

それでは、現代ではどうであろう。

関西の大企業の多くが首都東京に本社を移している関係で東京のトップ企業が日本を代表する企業を兼ねる傾向があるので、東京を本社とする企業を除いて見なければならない。すると、東京一極集中の傾向が強まり、地方経済の地盤沈下が嘆かれているが、都道府県別のトップ企業の状況は、案外、西日本の地元企業の方がグローバル企業として飛躍しているケースが多いことが分かる。

例えば、北関東・埼玉には日本の消費生活をリードするような小売・飲食のチャーンが多く誕生し、地域のトップ企業にもなっているが、時価総額の規模では、京都のハイテク企業群や山口のファーストリテイリング(ユニクロ)のようにグローバル企業として躍進している西日本の企業の時価総額と比較するとかなり見劣りがする。

すなわち老舗企業の古さでも現代企業の威勢のよさでも、東京というより関西や西日本の企業に優位性が認められるのである。

これは、やはり、政治経済だけでなく文化や住民生活においても歴史の古い西日本のほうが成熟度の点で勝っており、それが反映した結果であるように思えてならない。

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