「ひとり老後」の上手な人間関係

ちなみに"内"とは家の中のこと。つまり、八方美人になればなるほど、その反動でDV(家庭内暴力)を起こしやすくなるということです。

極端な帰結と思うかもしれませんが、いわゆる外面がいい人や、外面を大事にする職業の人ほど、DVを起こしやすいという調査結果が出ているのです。

深刻な問題を起こさなかったとしても、そもそも「人に好かれたいから」といって誰にでもびるのは品がよくありません。シニアならなおさらです。

60歳を過ぎたら、「誰にでも好かれたい」という気持ちに振り回されるのはやめて、周囲を傷つけない範囲で自分の気持ちや考えを正直に伝えたほうがいいと思います。

その結果、相手があなたの気持ちを受け入れてくれなかったり、反発を受けたりしたなら、「この人とは縁がなかった」と考えればいいのです。

こうして自分に素直でいれば、無駄なストレスも感じないし、いつか必ずあなたの気持ちや意見に賛同してくれる人が現れます。「誰とでも」ではなく、そういう人とだけつきあうのが「ひとり老後」の上手な生き方だと思います。

公園でコーヒーを飲むシニア夫婦
写真=iStock.com/glowonconcept
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波長の合わない人とつきあうコツ

公私の別なく、多くの人にとってストレスの最大の原因といえば、やはり人間関係ということになるのではないでしょうか。

たとえば現役時代、「上司に仕事の進め方について相談に行ったところ、そっけない返事しかもらえなかった。自分は嫌われているのかも……」などと戸惑ったり、違和感を覚えたりしたことは多くの人が経験済みでしょう。

最初のうちは「ちょっと歯車が噛み合わない」と感じただけだったとしても、そんなことが何度も重なったり、コミュニケーションがなかなかうまく取れなかったりして、仕事に身が入らなくなったこともあったかもしれませんね。

こうした感覚は、残念ながらリタイア後も起こり得ます。

たとえば、マンションの隣人に対して「どうもウマが合わない」と思っていたとしましょう。

そんな隣人が住む部屋から騒音や悪臭が漏れてくるようになったとしても、日頃の行き来がないと、簡単には苦情を訴えられないものでしょう。まして本音をぶつけ合って腹を割った話などできません。

かといって簡単に引っ越すわけにはいかず、住み心地のよくない毎日になってしまいます。

しかし、手をこまねいていてもストレスが溜まるばかり。では、どうしたらいいのでしょう。

実は波長の合わない人とつきあうコツがあるのです。それをお教えしましょう。