だからマスク氏はツイッターを買収した

22年4月のツイッターの買収表明後、マスク氏が一貫して訴えてきたのが「表現の自由」だった。

書影
五十嵐大介『ルポ シリコンバレー』(朝日新書)

「表現の自由が抑圧される方向に進んでおり、懸念していた。正しい方向に向かわなければ、文明の未来が危険に陥る」。マスク氏は買収後、ツイッター上の音声対話機能「スペース」の対談でそう話していた。

マスク氏はツイッター買収後、凍結されていたアカウントを次々と復活させた。21年の米議会襲撃事件後に「永久凍結」されていたトランプ大統領のほか、性差別的な投稿をしたとして凍結されていた米保守系風刺サイトなどのアカウントも復活させた。

「ソーシャルメディアの多くが(民主党支持者が多い)シリコンバレーにあり、左派に偏ったサンフランシスコの道徳観をまき散らしている。これは問題だ。情報の集権化によって、世界全体に影響を与えている」。マスク氏はそう訴えた。

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