中国の国旗とデジタルホログラム
写真=iStock.com/Igor Kutyaev
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4年ほど前、人権活動家のローラ・ハースは、ニューヨークにあった違法な中国の警察拠点の存在を暴くことに貢献した。するとすぐに、奇妙で性的な中傷がネット上に広まり始めた。例えば、民主党の副大統領候補だったティム・ウォルズと不倫関係にあったというものだ。

そして4月、攻撃は増加した。ハースのものとされるAIを使ったディープフェイクのポルノ画像が、ネット上に出回り始めたのだ。

被害者は彼女だけではない。

中国出身の活動家、蘇雨桐(スー・ユートン)に対する性的嫌がらせは15年前に始まった。ネット上で奔放な性的関係を持っていると非難され、加工されたヌード写真が出回ったのだ。

彼女は本誌に対し、現在では、ほぼ毎日のように、自分のものとされるディープフェイクのポルノ画像を目にして目覚めると語った。

ディープフェイクが長年続く攻撃を増幅させる

中国共産党に立ち向かう女性たちは、以前からオンライン上で、組織的な性的嫌がらせキャンペーンの標的にされてきた。

メタやオープンAIなどのテクノロジー企業によると、こうしたキャンペーンは中国の国家とつながりのある関係者によって大規模に実行されている。

ただ最近は、一部の被害者がこうした行為を公然と非難し、画像を公開することで反撃し始めている。ローマを拠点として活動しているハースは今週、雇用主であるセーフガード・ディフェンダーズのウェブサイト上で画像を公開した。彼女は本誌に対し、恥じるべきなのは自分ではなく、攻撃者のほうだと語った。

「私はこれらの画像を自分のものだとは全く思っていない。そして、同じように標的にされた人たちが、それを自分の恥だと思って口を閉ざしてしまうような空気を、私たちは変えられると思っている。なぜなら、その画像は(被害者の)あなた自身を表すものではないからだ。それは中国共産党の姿を映した画像だからだ」

また、こうしたキャンペーンを実行している人々、おそらく大半は男性であろう人々について、ハースは「自分の妻にどう説明するかは、あなたたち自身の問題だ」と述べた。

嫌がらせのグローバルネットワーク

本誌は、政治活動に関わったがために、このようなキャンペーンの標的にされたと話す4人の女性に取材した。彼女たちはカナダ、英国、ドイツ、イタリアに暮らしている。

彼女たちは全員、攻撃は中国によるものだと確信していると語った。また、攻撃は自分たちがキャンペーンに参加したり報告書を発表したりした際に増加し、中国政治の暦において特定の敏感な出来事と重なることもあったという。全員が、自分たちの居住国の当局に対し、これを止めるための措置を取るよう求めている。

こうした素材を拡散するアカウントは、通常削除される。しかし、そのようなアカウントはX、フェイスブック、インスタグラム、ユーチューブ、TikTok、そして多数の小規模フォーラム上で、もぐらたたきのように何度も現れる。

これは、各サイトを運営するテクノロジー企業の報告によるものである。企業側によれば、それらは中国の法執行機関と関係する個人に関連づけられた、複数年にわたる悪質なオンラインキャンペーンの一部である。

在米中国大使館は、本誌のコメント要請に応じていない。

恥をかかせるための性的「コンプロマート」

情報問題の専門家は本誌に対し、これは「典型的な性的コンプロマート」であると語った。コンプロマートとは、相手を罠にはめ、信用を傷つけるための材料を意味するロシア語だ。

女性がこのような形で標的にされるのは、「恥という感情が、女性にとって非常に傷つきやすい弱点だからだ」と、ワシントンDCなどに拠点を置く世界政治研究所のリサーチフェロー、ナタリー・フォーゲルは述べた。

かつて東ドイツやソ連のような抑圧的体制の治安機関は、そっくりな人物、つまり替え玉を使って、人々を撮影したり罠にはめたりしていた、とフォーゲルは述べた。

「シュタージ(東ドイツの秘密警察)はこうした作戦のために、瓜二つの人物を非常に多くそろえていた……しかしAIの時代は、コンプロマートの技術を一変させた」

カナダを拠点とする政治評論家で、中国共産党批判者の臧錫紅(ツァン・シーホン)は、オンライン上で盛雪(シェンシュエ)というペンネームを使用している。

臧によると、彼女がカナダの民主主義関連イベントで壇上に立ち、聴衆に向けて演説している最中に、その場にいた人々のメール受信箱や携帯電話に、そうした画像の一部が届いていたという。「人々は私に『あなたはとても美しい』と言った。しかし、それは私ではなかった……中国はこのような手段を男性には使わない。男性にとって大したダメージにならないからだ」