「扶養内に収める」は本当にお得?
手取りを増やすには、扶養の範囲内で働き、社会保険料を払わないほうが得なのではと感じる方もいるかもしれません。では、実際にどれくらい違うのでしょうか。
ここでは、妻本人の年収を129万円、150万円、200万円の3つに分けて、今の手取りと将来の保障の違いを見てみましょう(図表3)。
※妻は給与所得のみ、ボーナスなし、40〜65歳未満、協会けんぽ(東京)に加入する前提で試算。129万円は厚生年金・健康保険に加入せず、雇用保険のみ。150万円・200万円は勤務先の社会保険に加入。夫側の配偶者控除・配偶者特別控除は含まない。実際の手取りや年金額は、勤務先の社会保険の加入条件、標準報酬月額、賞与の有無、住んでいる自治体などによって変わる
例えば、妻の年収が129万円の場合、社会保険の扶養内であれば、手取りは約127万円です。一方、年収150万円で勤務先の社会保険に加入すると、年収は21万円増えているにもかかわらず、手取りは約125万円となりました。今の手取りだけを見ると「扶養内のほうが得」と感じてしまうでしょう。
老後まで考えると、社会保険加入は◎
ただし、社会保険に加入すると、老齢基礎年金とは別に、終身で受け取る老齢厚生年金が上乗せされます。年収150万円で10年加入した場合、老齢厚生年金の上乗せは年約8万円、年収200万円なら年約11万円が目安となります。さらに、健康保険から傷病手当金、出産手当金などを受けられる場合もあります。
扶養内かどうかを考えるときは、今の手取りだけでなく、将来の年金や、病気・出産で働けなくなったときの保障も考えておきたいところです。
一方、扶養から外れて働き始めると、「こんなに働いているのに、手取りがあまり変わらない」と感じることがあります。なぜそうなるのでしょうか。

