休んでも疲れが取れないのはなぜなのか。産業医の岩見謙太朗さんは「疲れには大きく3種類ある。脳の疲労と体の疲労と、メンタル疲労だ。どこが疲れているのか、正しく診断して、それにあった回復方法を実践しないと疲れは取れない」という――。

※本稿は、岩見 謙太朗『ハーバード、ペンシルベニア、スタンフォード… 科学的に認められた 疲労回復大全』(実務教育出版)の一部を再編集したものです。

オフィスで働くビジネスマン
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「疲れ」には種類がある

「ちゃんと寝たはずなのに、なぜか疲れが取れてない……」
   朝起きたとき、そう思ったことはありませんか。

昔は少し眠れば、すぐに回復できたのに
  疲れが油汚れのように体に染みついてなかなか取れない。
  体が重く、頭がぼんやりする。
  小さなことでイライラする。

「年齢のせいかな」
「体力が落ちたのかな」
「このくらいでしんどいなんて、自分が弱いだけなのかな」

そんなふうに、歳や体力だけのせいにしてしまう人もいるかもしれません。たしかに歳とともに体の代謝は落ちて疲労は回復しにくくなります。しかし、「科学的な疲労回復術」を身につけることによって、以前のように疲れにくく、効率よく回復できる心身を取り戻すことができるのです。

疲れたとき、多くの人は「とにかく寝よう」「週末にまとめて休もう」「コーヒーやエナジードリンクで乗り切ろう」と考えます。それで、一時的には楽になるかもしれません。しかし、疲れの正体を見誤ったまま休んでも、体は本質的な意味で回復しません。

脳が疲れているのに、ただ横になる。
  肩が凝って、体がこわばっているのに、ソファでだらだらする。
 メンタルが張りつめているのに、休日に予定を詰め込む。

休んでいるつもりでも、これでは疲れは抜けません。むしろ、「休んだはずなのに回復しない」という違和感だけが積み重なっていきます。