「決して敵をつくらない」、その先のバトン
44年続いた大塚家の経営を、なぜ生え抜きの川端さんに託したのか。大塚達也氏は、その理由をこう語っています。「川端くんが人間的に魅力があった。ライバル企業からも好かれる。決して敵をつくらない。逆に味方にしてしまうのです」。
川端さん自身は、自分のことを「半分は頭が悪いだけ」「あまり深く考える性格ではない」と笑います。35歳で最年少の支店長になって以来、年上の部下と仕事をしてきましたが、「大変だったでしょう」と聞かれるたびに、「大変なのは逆ですよ。年下の上司を持つほうがしんどいでしょう」と返すといいます。常に相手の立場から物事を見る人です。
社長就任後は、「殺虫剤」という呼称を「虫ケア用品」に変え、44年続いた大塚家のトップダウン経営を、現場の自主性を重んじるボトムアップ型へと変えてきました。
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