日本の女性は軽度高血圧でも腎臓に要注意

日本高血圧学会の定める現在の基準では、医療機関で測定した場合、上(収縮期血圧)が140以上、下(拡張期血圧)が90以上のいずれかまたは両方であれば高血圧となります。

その前段階で上が120〜139、下が80〜89のいずれかまたは両方であれば「軽度高血圧(高値血圧)」とみなされます。

この軽度高血圧レベルでも、正常な人に比べ腎臓病のリスクが1.28倍上がることが、北京大学の研究者によって明らかにされました。

とくに、東アジアの女性にその傾向が顕著だという報告もありますから、日本の女性は軽度高血圧でも腎臓に気をつけたほうがいいでしょう。

なお、高齢者は血圧が上がることで腎機能への悪影響が強く出ますので、なおさら注意が必要です。

デジタル圧力計で血圧モニターと心拍数モニター
写真=iStock.com/Happy Kikky
※写真はイメージです

糖尿病、高血圧、腎臓病の三つ巴で悪化する

糖尿病と高血圧の両方があれば、さらに腎臓病のリスクが上がります。

腎臓病を患っていない4万3305人の高血圧患者を対象に行なわれた調査では、糖尿病があると上(収縮期)の血圧が120を超えただけで腎臓病の発症率が高まっていき、10上がるごとに先の記事でお伝えしたeGFR(推定糸球体濾過量)が0.2低下し、腎臓病のリスクが6パーセント上がっていくことが指摘されました。

今の日本腎臓学会の基準では、糖尿病がある人の場合、家庭血圧を上125未満、下75未満に収めることが推奨されていますが、この研究結果を見ると、もっと厳しくしたほうがいいようです。とくに、上の血圧の影響が大きいといわれており、120以下に下げる努力が必要です。