「私には申し分のない相手」と2カ月で成婚
その理由は、離婚して養育費の支払いを約束していても、払ってこない男性が自分の周りにもたくさんいたこと、また自分の娘の成人式には、元夫からは晴れ着代の足しにと祝いなど一円ももらっていない。
決して高収入とは言えない彼の、預貯金を吐き出してでも、成人祝いを余分に渡すという子供に対する誠実な行動に、こんな男性も世の中にはいるんだ、と感心したのだという。
彼には、財産はないが、借金もない。彼の勤務先からは通勤時間が一時間半近くと遠いのに、彼女の職場に近いマンションに、ありがたいと言い、喜んで住んでくれるという。
そして何より、結婚の決め手は、彼女の娘を思う気持ちに寄り添ってくれること。常に彼女の娘を最優先に考えてくれることだ。別れた家族に対しての、彼の生真面目なまでの、誠意ある態度から、結婚後もこの人となら、家族となれると感じたという。
結婚において大切なことは、お互いの考え方や思いが釣り合うかどうかだ。年収がいくら以上とか、預貯金がいくらあるとか、高望みをしたくなる婚活の場面でも、「私には申し分のない相手です」と彼女は結婚相談所の入会からわずか2カ月で、晴れやかに成婚退会した。
シニア婚活は「見た目・学歴・年収」は関係ない
結婚相談所には、60代、70代の登録者も少なからずいる。
「一日でも若いことが有利」な婚活市場において、まったく別次元なのがシニアの婚活だ。筆者はこれまで、60代以上の女性たちの婚活をお世話をしてきたが、彼女たちは実に腹をくくった婚活をしている。
見た目がどうの、学歴がどうの、持病がどうのなどと、条件を振りかざす婚活とは一線を画し、地に足を付けた自分なりの目線で相手と向き合う。シニア層が結婚したい理由は様々だが、ほとんどの方が再婚のため、結婚に大それた期待や理想を追求しない。
「終の棲家を見つけたいから」
「老後の生活費が不安だから」
「子供を心配させたくないから」
「病気をしたときにいたわりあえる人が欲しいから」
……など、結婚したい理由が現実的な分、それを満たし、生理的に無理な相手でもない限り、一緒に暮らしていける相性のよさそうな相手であれば、決断は早い。
また、結婚相談所で婚活しているシニア男性の中には、それなりの資産があり、それを継承してくれる子供がいる女性を求めるかたもいる。つまり、隠れ資産家も存在している。
彼女たちは、何よりも「安心感」を求める。
とはいえ、婚活においては、年齢を重ねた分、行動やエネルギーは必要だ。待っているだけではなく、求める安心感を満たしてくれる相手との出会いを、積極的に求める行動をした女性には、結果も伴ってくるということになる。

