絶対に妥協できない「30代の婚活」
30代の声を聞くと、出産を考えた女性たちの多くが、結婚相談所に登録する。
特に【図表1】のデータからもわかる通り、35歳以上の女性たちの婚活は、一気にシビアになる。
20代の頃は、それなりに恋愛をし、男性からの声も多くかかっていた。大学を卒業後、勤めた会社では頼りにされ、それなりのお給料をもらい、仕事も充実、そんな中、周りの女友達は、あれよあれよという間に、結婚をし、子供を産んでいる。
ふと我に返って、子供を持つ年齢を考えたときに、あわてて登録した結婚相談所では、思いがけず、婚活の苦戦を感じるのが、30代半ば過ぎの女性たち。
お見合いが成立するのは、「ピンと来ない男性」ばかり。ピンと来ないという言葉の陰には、学歴、年収、見た目などが自分のレベルにふさわしくないという思いが潜み、結婚したい男性には出会えない。
だが、妥協なんて絶対にしたくない。
昔はかなりモテたのに、婚活市場には自分に合う男性は現れない。時間はどんどん過ぎていき、焦るばかり。ダサいと思っていた女友達の配偶者のほうが、ずっと良いじゃないか。なぜ私には良いと思う男性はいないのか。
婚活はつらい、つらすぎる……。自己肯定感は下がる一方で、年齢は上がる一方。「婚活うつ」と呼ばれる、メンタル不安に襲われる女性も少なくない。
総務省統計局「令和2年国勢調査」によれば、35〜39歳の男女計では、結婚したことがある人は67.6%で、3人に2人を超えている。年齢を重ねるほど、婚活に使う時間やエネルギーを惜しまず、お相手男性の「良い部分を見つけられる」かたは、30代半ばでもその「3人に2人」になれる。
結婚して、子供を持つラストチャンスの年齢のうちに結婚に滑り込めるか否かは、相手を減点方式で査定することをやめて、「一緒の人生を共に作れる相手」という視点で婚活できるかどうかにかかっている。
40代後半で感じた「独身の恐怖」
48歳女性、大卒、年収800万円、初婚。
アパレル系の会社勤務の管理職で、ファッショナブルな装いと、洗練された雰囲気は、近寄りがたいくらいであるが、そんな彼女は「一人の老後の不安」にかられ、結婚相談所の扉をたたいた。
それなりに稼ぎもあるし、今は健康で、趣味の旅行や観劇など、つまらないとは無縁の生活を送っている。
両親は高齢とはいえ、いまのところは地方の実家で元気で暮らしている。だが、将来親が亡くなったあとは、自分はどうなるんだろう。病気をして、入院したり手術をしたりしたら、誰が私の心配をしてくれるのか?
結婚せず独身でいることに、今までは何の後悔もなかった。だが、この先10年後、20年後はどうだろう。
そう思ったらいてもたってもいられなくなった。

