40代の婚活に“トキメキ”を求めてはいけない

彼女の希望は「年齢は5歳上まで。年下でも構わない。年収1000万円以上」であったが、お見合いを申し込んでくる男性は、50代半ばから60代の方が圧倒的。

中年太りだったり、髪は後退していたり、痩せていても貧相だったりと、彼女に言わせると「オジサンにしか見えない」男性で、中には彼女より年収が低い男性もいる。

彼女はこのお申し込みにぶち切れ、絶望する。

「私と並んだ時にバランスが悪すぎます」

確かに、彼女の気持ちはわからなくない。

アパレル業界に長くいるから、周りにはそれなりにオシャレに気を遣う、いわゆる「イケオジ」も多数いて、それらの男性陣はすでに誰かと結婚しているものの、婚活すれば、そんな男性と結婚できると思っていた。

彼女は、若い時から、チヤホヤされてきた。恋人がいたのはアラサーの頃だが、当時の彼氏には、クリスマスや誕生日にはロマンチックなデートにも連れて行ってもらった。

彼女の恋愛はその時代で止まっていて、年齢による上書きは一切されていない。

気持ちは夢見る夢子のまま、時は止まったままだ。

「私はメンクイじゃないです」と言うが、完全に「雰囲気イケメン」以外は拒否反応を起こす。

彼女は結婚相手に「トキメキやドキドキ感」を持てなければ無理。48歳ともなれば、立派な中年と呼ばれる年齢でもあるのにだ。夢見る少女のまま、年齢を重ねたアラフィフ女性の婚活は、厳しいことは言うまでもなく、わずか4カ月で結婚相談所を退会した。

年収400万円男性の“誠実すぎる贈り物”

一方で、50代女性でも幸せに、穏やかな気持ちで、結婚相談所で出会い、結婚していく女性もいる。

54歳女性、専門卒、再婚、年収450万円、成人した子供が一人。子供は女の子で、離婚後はシングルマザーとして、子供を立派に育て上げ、就職。娘は、希望の会社に勤務したが、地方住まいとなり、母親は一人で埼玉県のマンションに暮らすこととなった。

娘から「ママもこれからは、ママの幸せを考えて」と言われたのを機に、結婚相談所に登録。彼女の希望は「私が第一に娘のことを考えていることを認めて応援してくれる男性」。ただそれだけであった。

彼女は長く、地元の大手スーパーに正社員として働いてきたので、今後も65歳までは仕事がある。離婚した元夫から、慰謝料代わりにもらったマンションもあり、一生住む場所にも困ることもない。

彼女が結婚することになった男性は、同じく再婚で、成人した男女の子供が二人いる、中小企業に勤務する年収400万円の心優しき男性。

元妻が引き取ったという子供たちが成人するまで、子供一人に対して、月3万円の養育費を、毎月給料日には何よりも優先し、きちんと払い終えたという。加えて、離婚時の約束になかったが、子供の成人式の際に、二人の子供に100万円ずつを成人祝いとして渡したとのこと。

彼女は、この話を聞き、この人は信頼できる、と感じたという。

握手をする2人
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