13歳で取り立てられた美少年
天主近くに実はもう一人、小姓として知られる人物がいる。その邸は秀一よりはやや遠いが、蘭丸のそれよりは天主に近い。縄張図の天主南東にそれはある。
堀久太郎。またの名を堀秀政。一説によると大変な美少年で、13歳で信長の小姓として取り立てられたという。こちらも合戦での活躍も目覚ましく、本能寺の変以降は秀吉に帰属。山崎の戦い、小田原征伐、九州征伐などで結果を残す。のちに嫡男・秀治が越後春日山30万石もの領地を得られたのは、その大部分が父・秀政への高評価にあったはずだ。
伝・森蘭丸邸と同じく、残念ながら伝・堀久太郎邸へはアクセス不可。安土城の東半分は立ち入り禁止エリアになっているのだが、その一部にあたる。
安土城内で秀吉ら家老を差し置いて、実の息子・信雄に並び、いや、それよりも近く、自分の居所である天主付近に年若い小姓を住まわせていたというのだから、戦国の世ではタブーではなかったとはいえ、安土城は信長の男色のためのハーレム(後宮)としても機能していたのかもしれない。
しかし、小姓は単に見目麗しいことだけが条件ではない。武将としての勇猛果敢さも同時に求められることは、信長が側においた4人の実績を見ればよくわかる。なかでも堀秀政と長谷川秀一の2人は、秀吉時代まで含め、実績とエピソードは申し分ない。いずれも現時点では未発表だが、「豊臣兄弟!」でも登場に期待したい。




