血糖値が高いと認知症になりやすい
認知症になる方が増えています。65歳以上の方では2012年には462万人でしたが、2025年に730万人にまで増えると推計されているようです。
この認知症のうち、約7割弱を占めるのがアルツハイマー型認知症、そして約2割が脳血管性認知症ですが、実はいずれも糖尿病との関わりが強いのです。
アルツハイマー型認知症では、脳細胞全体が縮小してきます。一説にはアミロイドβというたんぱく質がたまることが原因とも言われていますが、これを分解するのが「インスリン分解酵素」。
つまり血糖値が高いとインスリンの分解で手いっぱいになってしまい、認知症が進んでしまうのです。
また脳血管性認知症は、血流が滞って神経細胞に行き届かなくなることによって起こります。その原因は、元をたどれば高血糖による血管へのダメージで、そこからプラーク(不要な隆起)や血栓になることも多いのです。
いかがでしょうか。約9割もの認知症は、糖尿病に関係しています。必要以上の糖に取り囲まれている昨今、ご自分とご家族の身体を守ってほしいと思います。
認知症は40代から始まっている
健康寿命を延ばす上で、できるだけ避けたいのが認知症です。その認知症の中でも、一番多いとされているのがアルツハイマー型認知症。糖尿病の人はこのタイプの認知症になるリスクが2倍も高いことがわかっています。
実は認知症の原因となるたんぱく質を分解してくれる酵素は、糖尿病に関係が深いインスリンの分解酵素と、同じものなのです。そのため、糖尿病になってインスリンの分泌が過剰になると、酵素がその分解で精一杯に。
そして認知症の原因となるたんぱく質、アミロイドβの分解は間に合わなくなります。こうしたしくみにより、認知症が進んでしまうという説が有力です。
またアミロイドβは、認知症の症状が出る20年以上前から脳に蓄積するとも言われています。もし60代で症状が出たとしても、実は40代ですでに始まっていた可能性が高いのです。
認知症も糖尿病も、少しずつ時間をかけて進行するもの。予防するのに早過ぎるということはありません。まだ若いと安心せず、ご長寿を意識した生活習慣を始めましょう。

