血管が詰まると脳が圧迫される

アルツハイマー型の次に多い認知症が、血管性認知症です。

血管が詰まったり流れが悪くなると、脳が圧迫されたり、神経細胞にダメージが行きます。その結果なってしまうのが、血管性の認知症です。

糖尿病は、このタイプの認知症とも深い関係があります。高血糖の状態が続くと、血液中のブドウ糖が血管にダメージを与えるためです。

動脈硬化により脳の血管が詰まりやすくなりますから、脳の細胞に十分な血液が送られず、機能が下がってしまうことになります。

なおアルツハイマー型と血管性認知症は、二大認知症と呼ばれています。

日頃から血糖値を意識した食事や生活習慣を心がけ、認知症になるのを予防したいものです。

「かくれ糖尿病」に要注意

健康診断では血糖値の検査がありますが、それでは見逃してしまう「かくれ糖尿病」をご存知でしょうか。

かくれ糖尿病とは、空腹時の血糖値や1〜2カ月の平均値は正常で、「食後2時間の血糖値だけが高い」状態をいいます。

一般的な健診では「空腹時血糖値」「HbA1c」「尿糖検査」の3つなのですが、これには引っかかってこないので、見逃しやすいのです。

フルーツなどの食卓
写真=iStock.com/fcafotodigital
「かくれ糖尿病」に要注意(※写真はイメージです)

「他が正常なら大丈夫なのでは?」と思った方もいるかもしれませんが、さにあらず。実はこの段階からすでに、血管へのダメージは進行しています。

統計学的な調査である「久山町研究」によれば、食後2時間だけ血糖値が高い人でも、冠動脈疾患の発生率が増え、同時に認知症の発症率も上がっていたのです。

「かくれ糖尿病」を見つけるためには、後述する「食後2時間血糖値(75gOGTT)」の検査が有効です。

あるいは保険適用外にはなりますが、センサーを皮膚に貼って自分で測れる「フリースタイルリブレ」というものもあります。気になる方は試してみてはいかがでしょうか。