小谷城に並ぶ山本山城の険しさ

山本山城の標高325m、麓からの比高は235m。約7km北の賤ヶ岳から伸びる山脈の最先端にあたる。山脈西側は琵琶湖に接しており、東側も麓の平野から一気に駆け上がるような急勾配だ。ちなみに小谷城の比高は230m。わずかだが山本山城の方が上回っている。麓との高低差があればあるだけ、その城の攻め辛さは増す。

山本山城とその周辺の地形図(現地案内板より)
撮影=今泉慎一(風来堂)
山本山城と周辺の地形図(現地案内板より)

南から城跡へと伸びる登山道を登ってゆく道中は、延々と上り勾配。比喩ではなく、登れども登れども城にたどりつかない。まさに天然の要害。人工的な防御施設がなくとも、相当の体力を奪われてしまう。

登山道の途上。城域ははるか先
撮影=今泉慎一(風来堂)
登山道の途上。城域ははるか先

そのはてに現れるのが、壁のような切岸(人工的に削り角度をつけた崖)を従えた曲輪。ここを突破しさらに登った先には、削平された広大な二の丸。急勾配を登った直後に城兵からの猛攻を受けながら、これらを突破するのは至難の業だろう。

ここから先が城域だとわかる切岸
撮影=今泉慎一(風来堂)
ここから先が城域だとわかる切岸
二の丸内部
撮影=今泉慎一(風来堂)
二の丸内部
二の丸から西の眺望。正面の半島は葛篭尾崎(つづらおざき)
撮影=今泉慎一(風来堂)
二の丸から西の眺望。正面の半島は葛篭尾崎(つづらおざき)