赤字になるわけがない

「断らないマインドはERだけでなく、各科の医師全員が持っています。“全員野球”ですよ」と小林院長。

「そうでなければコロナ禍も乗り越えられませんでした。救急というのはあくまで入り口。患者さんにとっての出口とは、症状の原因がわかるだけでなく、病気が治ることでしょう。それには各科医師の力、専門性が欠かせません。各科が『こちらは入院患者でいっぱいだから(救急患者を回されても)受け入れられない』と言われれば、ERで患者を受け入れられなくなってしまう。けれども当院では絶対に、どこからもそういう声があがりません」(小林院長、以下同)

湘南鎌倉総合病院の小林修三院長
筆者撮影
湘南鎌倉総合病院の小林修三院長

救急医療で診断や初期治療を行い、専門医に引き継ぐ。その連携が同院はスムーズなのだ。これにはリーダーの下、皆が同じ方向を向く必要がある。救急患者を受け入れられない病院の中には、救急医と各科専門医が足を引っ張り合ったり、孤立する科があったりして、チームワークが機能していないことが少なくない。