夜ぐっすり眠るにはどんな対策を取るべきだろうか。精神科医の奥田弘美さんの書籍『それ、すべて過緊張です。』(フォレスト出版)より、睡眠の質を高める食事・生活習慣についての解説を紹介する――。(第2回)
コーヒーを提供するカフェ店員の手
写真=iStock.com/mapo
カフェインは眠りの質を悪くする(※写真はイメージです)

過緊張で眠れない時にやるべきこと

「睡眠が大切なのはよく理解したけど、過緊張(注)になってきたら、眠れなくなるんだよ」
「仕事のことがぐるぐる頭を回って、なかなか寝つけないし」
「ようやく眠っても、眠りが浅くて、夜中に何度も起きてしまう」

あなたは、今、そんなふうに思ってイライラしているかもしれません。

そのお気持ち、とてもよくわかります。私自身も、過緊張になると、すぐ睡眠に影響が出るタイプですから。

注:自律神経系の交感神経が、ストレスにより過度に緊張し続ける状態のこと。イライラや不安感が高まり、夜になってもリラックスできず気が休まらない、気になることが繰り返し浮かび寝付けないなど、不快な症状が発生し、長引くと心身の不調に発展することがある。

心配事や不安があると、頭が妙に冴えてしまって寝つけなくなることも、夜中に目覚めやすくなって睡眠が浅くなってしまうことも、何度も経験しています。

もしあなたが、このような過緊張状態に陥り不眠気味になってきたら、まずやっていただきたいことを、日中から順に書いていきます。これらは私自身、実行していることばかりです。

カフェインは眠りの質を悪くする

コーヒーはもちろん、紅茶、ココア、緑茶、ほうじ茶、ウーロン茶にもカフェインが含まれています。エネルギードリンクや栄養ドリンクにも含まれていることが多々あります。

カフェインは体内に入ると、約4~6時間は覚醒効果が持続します(体質や体調によっては8時間以上続く場合もあるという研究報告もあるようです)。カフェイン飲料を飲んで、たとえ眠れたとしても眠りが浅い質の悪い睡眠になってしまいます。

そのため体調が良い時期でも、カフェイン飲料は午後5時以降は飲まないほうが睡眠に良いとされていますが、過緊張症状があらわれているときは、ただでさえ交感神経が高ぶり覚醒度があがっていて、イライラや不安を感じやすくなっています。