「立って歩く」だけで、疲労物質が流れ出す

こうした状態になることを防ぎ、体に疲労を溜めないためには、座っている姿勢を中断すること――つまり、一度立ち上がって歩くこと。

立ち上がって歩くだけで、血流の状態が正しい状態に戻るのです。

まず、血管の折れているところがまっすぐになり、そこで血流がよくなり、歩くことで腎臓に行く血流がよい状態に戻ります。

また、歩く行為は脚の筋肉を収縮させるので、「ミルキングアクション」と呼ばれる作用――脚に溜まった血液やリンパ液などの体液を、筋肉のポンプ機能で心臓へ送り返してくれる作用も期待できます。

そして、腎臓は尿をつくっている臓器ですから、腎臓に血流が流れれば、尿がつくられ、尿とともに疲労物質や老廃物が体外に出て行ってくれるのです。

トイレに行くために立ち上がり脚を動かすので、そこで血流が改善します。すると腎臓の血流が一気によくなり、尿意も自然ともよおされるのです。

長時間の車の運転も定期的に停まる

「気がついたら、何時間も座りっぱなしだった、トイレにも行っていなかった」ということはありませんか。それでは、疲れるのも当たり前。

梶本修身『「疲れないからだ」になれる本』(三笠書房)

「立って歩く」ことが、疲れを溜め込まないために、最もいいストレッチになります。

これはデスクワークに限らず、車の運転やバス、電車のなかでも同じことです。車の運転を長時間するときも、定期的にサービスエリアで停まったり、コンビニの駐車場に入ったりして、車を出て歩くようにするだけでいいのです。

以前、こんな実験をしたことがあります。

8時間の作業をさせて、

(A)2時間ごとに20分休憩をとる場合
(B)30分ごとに5分休憩をとる場合

とで、疲れの度合いがどう変わるのかを調べたのです。

その結果、(A)と(B)の作業時間と休憩時間の合計は変わらないにもかかわらず、(B)の「30分ごとに5分休憩をとった」ほうが、パフォーマンスが落ちず、疲労も軽いということが明らかになりました。

「ぶっ通しで働いてたっぷり休む」ほうが、なんとなくデキるビジネスパーソンのように思えます。

ですが実際には、むしろちょこちょこ短時間の休憩をとったほうが、疲れが軽くすむだけでなく、成果も上がるということが、証明されているのです。

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