甘酒は「飲む点滴」

甘酒は、バランスのよいタンパク質の補給になります。

ビタミンB群、葉酸、食物繊維、ブドウ糖なども豊富に含まれているので、最近では「飲む点滴」ともいわれています。

甘酒というと、冬に温めて飲むイメージがありますが、江戸時代には、夏に体力を回復させてくれる飲み物として、活躍していました。

夏に暑さのためにたくさんの人が亡くなっていた時代、体力を維持させ夏バテを防ぐ飲み物として、甘酒は認められていたのです。そのため、幕府も庶民が甘酒を安価で飲めるよう、価格の上限を設定していたほどです。

もちろん、夏冬限らず一年中飲んでいいものです。

ホットミルクはどうでしょうか。

寝つけないときに飲んだりしますが、あまり意味がありません。ミルクに含まれるカルシウムがイライラを抑えるわけではなく、抗疲労効果があるわけでもないので、飲んでなんらかの効果が期待できるとはいえません。

ほかの飲み物なら、「リコピン」という成分が抗酸化力を発揮してくれるトマトジュースがおすすめです。

市販の野菜ジュースはビタミンもそれなりに含まれているとは思いますが、カロリーがあるため、飲みすぎには気をつけましょう。

蒸し暑い季節には、脱水症状、熱中症を起こしやすくなります。このような時期には、ただの真水やミネラルウォーターよりも、スポーツドリンクをおすすめしています。

汗をかくと、ナトリウム、クロール(塩化物イオン)が不足しますが、スポーツドリンクにはこれらが適度に含まれています。水道水やミネラルウォーターでは、これらを摂取できません。

また、下痢をしているときにも、体内からミネラルが失われているので、スポーツドリンクがいいでしょう。ただし、大量摂取には注意が必要です。

お酒なら「赤ワイン1杯」

お酒は、極度に強いアルコール度数でない種類のものを飲みすぎなければ、疲労対策として飲んではいけないというものではありません。

梶本修身『「疲れないからだ」になれる本』(三笠書房)

ワインには「ワインポリフェノール」といわれるブドウ糖が含まれていて、ベリー系の赤ワイン1杯は、心筋梗塞を防ぐといわれています。

赤ワインをよく飲むフランス人の心疾患による死亡率が低いことを「フレンチ・パラドックス」といいますが、実際に、ワインを飲んでいる人のほうがワインを飲まない人より心筋梗塞などが少ないというデータがあります。これはアルコールではなく、ポリフェノールのおかげです。

ただ、アルコールも長い目で見ると、もちろん体にとって害であることは間違いありません。

肝臓に与える影響などを見ても、決していいことではありません。

「アルコール1単位」という目安があります。

この「1単位」とは、純アルコールに換算して20g。

ビールでいうと中瓶1本、日本酒でいうと1合、ワインでいうとグラス1~2杯ほどを指します。

ビール中瓶1本に含まれているアルコールは、500cc×アルコール度数5%なので、そのくらいの量がアルコールの1単位です。

日本酒やワインのアルコール度数は14%くらいですから、アルコールの量を計算すると同じくらいになります。

この程度のアルコール量であれば、血液循環をよくする作用があり、リラクゼーション効果も脳に作用しますから、健康的な面もあります。

ただし、体質的にアルコール脱水素酵素やアセトアルデヒド脱水素酵素を持っていない方の飲酒は危険です。

長く健康にお酒とつき合いたいのなら、「1日にアルコール1単位以内」に抑えて飲むようにしましょう。

【関連記事】
食前に「たった一杯」飲むだけで肝臓の脂肪を落とせる…専門医の中では常識「食物繊維、発酵食品」あと一つは?
"ヨボヨボ化"を進めるのはラーメンでもパスタでもない…血管・歯・腎臓を同時に壊す「最悪の麺」の正体
パンと白米よりやっかい…糖尿病専門医が絶対に飲まない"一見ヘルシーに見えて怖い飲み物"の名前
バフェットも「現金は危険だ」と警告した…オルカンでもS&P500でもない、インフレ時こそ強さを発揮する「資産」
ギャンブルでも、旅行でも、美術品収集でもない…和田秀樹が手を出すなという「世の中で一番金のかかる趣味」