水曜だけ「ノー残業」という働き方の矛盾

オンラインの場合でも開始時間のギリギリまで別の仕事をしてしまう人がいますが、それではミーティングの質が落ちてしまいます。私は15分前にはセッティングを終わらせ、どのような話をすべきかまとめたり、資料を用意したりと、打ち合わせの準備を行っています。

夜のオフィスで眠そうな人々
写真=iStock.com/YinYang
※写真はイメージです

そうすることでミーティングの質が変わってくるのです。もう一つ例を挙げましょう。以前、トヨタではない会社に勤めていたとき、会社全体の残業時間が多いからと毎週水曜日が「ノー残業デー」になったことがありました。

周囲の人は「そうか、じゃあ水曜は残業を減らさなければ」と、なんの疑いもなく受け止めていましたが、私はその言葉に違和感を覚えていました。「ノー残業」ということは、残業が前提になっていると感じたからです。

「いつもは残業だけど、この日は残業しないようにしようね」というメッセージなわけで、本来は間違っていると思うのです。水曜日以外はいつも残業になってしまうのではなく、毎日ノー残業にすべきではないでしょうか。

長時間労働という依存症から脱出する

毎週水曜日が「ノー残業デー」ということは、お酒を飲む人における休肝日みたいなものですよね。「お酒は飲んでもいいけど、たまには休もう」という。そうではなくて、タバコをやめたい人が禁煙に挑戦するのと同じように、「禁残業」をしなければいけないのです。

書影
原マサヒコ『トヨタの時短術』(日経ビジネス人文庫)

私も昔タバコを吸っていたのでわかりますが、タバコをやめるときにはパッチを貼ったり、電子タバコを使ったり、禁煙に関する本を読んだり……、とさまざまな手段が存在します。それと同じように、残業を減らすためにさまざまな工夫を凝らすのが、ビジネスパーソンのやるべきことではないでしょうか。水曜日だけ早く帰ればそれでいいというものではありません。

本当に仕事を早く終わらせる方法はないのでしょうか。必ずあるはずだと思います。いかがでしょうか。さまざまな例を挙げましたが、それだけでなく仕事のやり方全般について考え直すべきことはたくさんあります。

本当に今までの仕事のやり方が正しいといえるのか? 一度ご自身の仕事のやり方、考え方を見直してみてください。そのやり方、考え方は本当に成果につながる動きでしょうか? 今まで当たり前にやってきたことが必ずしも正しいとは限らないのです。

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